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ルビ付きテキスト

第7話 あすは、明日は、・ツルゲーネフ イワン


■ 伏字ふせじ漢字かんじ

※ ❶いち~から❻ろくは小1しょういち~から小6しょうろく、❼ななは中学ちゅうがくで覚おぼえる常用じょうよう漢字かんじです。
小1,❶: 上 , 入 , 月 , 田
小2,❷: 作 , 少 , 明 , 道
小3,❸: 世
小6,❻: 訳

■ 学習がくしゅうコンテンツ  

※ 読よみ仮名がなで漢字『かんじ』(『かんじ』)の様ように括弧かっこの付ついた漢字かんじは原書げんしょで読よみ仮名がなが付ついている漢字かんじです。


作品さくひん名めい:あすは、明日あすは、
著者ちょしゃ名めい:トゥルゲニエフ Ivanいわん Tourguenieffトゥルゲニエフ
訳者やくしゃ名めい:上田うえだ敏びん訳やく

 いかに、わが❸よの、あだなるや、空『くう』なるや、うつろなるや。げに、人間にんげんのあとかたの覺束『おぼつか』なくて、數かず❷すくなき。徒『いたづ』らなるは❶日つきひなり。
 しかも萬人ばんにんは生せいを惜おしむ。いたく、性命いのちを尊たっとみて、これより、我われより、當來たうらいより、なに物ものか、えまほしく、求もとめてやまず……噫『あゝ』、人ひとは、當來ばんらいに、豐ゆたかなる賚『たまもの』を望のぞむ。
 さはれ、なじかは、思おもはざる、當來ばんらいまた過去かこに似にたらむを。
 げに、思おもはざるなり。考かんがえふるを好このまざるなり。此この事こと眞まことに善よし。
『さて、あすは、❷日あすは!』人ひとみな、この『あすは』をもて、自みずから慰なぐさめ、終ついにおくつきの❷みちに降ふらむ。
 而しかして、ひとたび、墳塋『おくつき』のうちに❶はいらば、人ひとの思おもいはおのづずから已『や』まむ。

■ コンテンツこんてんつ  


作品さくひん名めい:あすは、明日あすは、
著者ちょしゃ名めい:トゥルゲニエフとぅるげにえふ Ivanいわん Tourguenieffトゥルゲニエフ
訳者やくしゃ名めい:上田うえだ敏びん訳やく

 いかに、わが世よの、あだなるや、空『くう』なるや、うつろなるや。げに、人間にんげんのあとかたの覺束『おぼつか』なくて、數かず少すくなき。徒『いたづ』らなるは月日つきひなり。
 しかも萬人ばんにんは生せいを惜おしむ。いたく、性命いのちを尊たっとみて、これより、我われより、當來たうらいより、なに物ものか、えまほしく、求もとめてやまず……噫『あゝ』、人ひとは、當來ばんらいに、豐ゆたかなる賚『たまもの』を望のぞむ。
 さはれ、なじかは、思おもはざる、當來ばんらいまた過去かこに似にたらむを。
 げに、思おもはざるなり。考かんがえふるを好このまざるなり。此この事こと眞まことに善よし。
『さて、あすは、明日あすは!』人ひとみな、この『あすは』をもて、自みずから慰なぐさめ、終ついにおくつきの道みちに降ふらむ。
 而しかして、ひとたび、墳塋『おくつき』のうちに入はいらば、人ひとの思おもいはおのづずから已『や』まむ。

■ 原書情報(青空文庫) 図書カード:No.55216(旧字旧仮名) https://www.aozora.gr.jp/cards/000005/card55216.html https://www.aozora.gr.jp/cards/000005/files/55216_49911.html 底本:「上田敏全訳詩集」岩波文庫、岩波書店    1962(昭和37)年12月16日第1刷発行    2010(平成22)年4月21日第38刷改版発行 初出:「明星 三ノ二」    1902(明治35)年8月 入力:川山隆 校正:岡村和彦
■ 漢字の説明( Explanation of kanji )  
❶
上
ジョウ・㋙ショウ・上うえ・上うわ・上かみ・上あげる・上あがる・上のぼる・㊥上のぼせる・㊥上のぼす・▲上たてまつる・▲上ほとり
ascendあせんど ,upあっぷ ,topとっぷ
❶
入
ニュウ・▲ジュウ・▲ジュ・入いる・入いれる・入はいる・▲入しお
enterえんたー ,intoいんとぅ
❶
月
ゲツ・ガツ・月つき
monthまんす ,moonむーん
❶
田
デン・田た・▲田かる・▲田かり
riceらいす paddyぱでぃ
❷
作
サク・サ・作つくる・▲作なす
makeめいく
❷
少
ショウ・少すくない・少すこし・▲少わかい・▲少しばらく・▲少まれ
smallすもーる ,littleりとる
❷
明
メイ・ミョウ・▲ミン・明あかり・明あかるい・明あかるむ・明あからむ・明あきらか・明あける・明あく・明あくる・明あかす
brightぶらいと ,visibleびじぶる
❷
道
ドウ・㋙トウ・道みち・道いう
roadろーど ,wayうぇい
❸
世
セイ・セ・世よ
worldわーるど ,lifeらいふ placeぷれーす
❻
訳
ヤク・▲エキ・訳わけ・▲訳とく
translationとらんすれーしょん ,reasonりーずん
(付記,Note)
※ 最初の行は音訓読みを記載しています。カタカナは音読み、ひらがなルビは訓読みです。
※ ▲は常用外の読み方です。㊥は中学・㋙は高校で習う読み方です。漢検・漢字辞典の記載に準拠しています。
※ ▲ is a non-regular reading. ㊥ is the reading learned in junior high school and ㋙ is the reading learned in high school.
■ 漢字のリンク集/書き順&意味 , stroke order:Mojinavi , Another languages:Google , Bing
1小1 ❶上MojnaviGoogleBing
2小1 ❶入MojnaviGoogleBing
3小1 ❶月MojnaviGoogleBing
4小1 ❶田MojnaviGoogleBing
5小2 ❷作MojnaviGoogleBing
6小2 ❷少MojnaviGoogleBing
7小2 ❷明MojnaviGoogleBing
8小2 ❷道MojnaviGoogleBing
9小3 ❸世MojnaviGoogleBing
10小6 ❻訳MojnaviGoogleBing
★★★ 各小説投稿サイトへのリンク集(各投稿サイトでも公開しています) ★★★
Q:青空文庫って、何ですか?
A:1997年に始まったボランティア活動で、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、共有可能なものとして図書館のようにインターネット上に集めようとしております。現在は、日本国内で著作権保護期間の満了した作品を中心に、ボランティアのみなさんの力によって電子化作業を進めています。青空文庫はそういった電子化活動のための、またその成果物をアーカイヴしておくための場でもあり、そこからコピーされた本の集成や活用事例もまた〈青空文庫〉と呼ばれることがあります。
Q: What is Aozora Bunko?
A: The volunteer activities, which began in 1997, the free e-book that can be accessed by anyone in, we are going to gather on the Internet like a library as a thing that can be shared. Currently, we are proceeding with digitization work with the help of volunteers, focusing on works whose copyright protection period has expired in Japan. Aozora Bunko is a place for such digitization activities and for archiving the deliverables, and the collection and use cases of books copied from it are also sometimes called “Aozora Bunko”.
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