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ルビ付きテキスト

第18話 母・長谷川伸(新字新仮名)


■ 伏字ふせじ漢字かんじ

※ ❶いち~から❻ろくは小1しょういち~から小6しょうろく、❼ななは中学ちゅうがくで覚おぼえる常用じょうよう漢字かんじです。
小1,❶: 山 , 川 , 草
小2,❷: 今 , 元 , 同 , 朝 , 母 , 谷
小5,❺: 夢

■ 学習がくしゅうコンテンツ  

※ 読よみ仮名がなで漢字『かんじ』(『かんじ』)の様ように括弧かっこの付ついた漢字かんじは原書げんしょで読よみ仮名がなが付ついている漢字かんじです。


作品さくひん名めい:母はは
著者ちょしゃ名めい:長谷川伸はせがわしん

『畸人きじん伝でん』にもあるが清❷きよもとの『保名やすな』にもその名なが残のこっている小西こにし来❶らいざんに、だれでも知しっているだろう句くがある。

   けふの月つきただくらがりが見みられけり

 句くをただ句くだけとしてみることがつまらないといゆう考かんがえ方かたは、前まえの茨木いばらき理兵衛りへいの「身みの上うえや」でもそうだが、「けふの月つき」にいたっては殊ことにそうである。『❷宮いまみや❶ぐさ』についてその前書まえがきを見みると、この句くは佳よき戯曲ぎきょく小説しょうせつと❷おなじように打うってくるものを持もっていることが感かんじられる。

 ❷ははに別わかれてのち大酔たいすいに及およばぬときは一日いちにちも❺ゆめにみぬことなし、機嫌きげんよきときはその❷あさこころよし、さもなき時ときはその❷あさこころよからずして、せめて❷宵こよいの❺ゆめはと待まちかぬるぞかし。

   けふの月つきただくらがりが見みられけり

■ コンテンツこんてんつ  


作品さくひん名めい:母はは
著者ちょしゃ名めい:長谷川伸はせがわしん

『畸人きじん伝でん』にもあるが清元きよもとの『保名やすな』にもその名なが残のこっている小西こにし来山らいざんに、だれでも知しっているだろう句くがある。

   けふの月つきただくらがりが見みられけり

 句くをただ句くだけとしてみることがつまらないといゆう考かんがえ方かたは、前まえの茨木いばらき理兵衛りへいの「身みの上うえや」でもそうだが、「けふの月つき」にいたっては殊ことにそうである。『今宮いまみや草ぐさ』についてその前書まえがきを見みると、この句くは佳よき戯曲ぎきょく小説しょうせつと同おなじように打うってくるものを持もっていることが感かんじられる。

 母ははに別わかれてのち大酔たいすいに及およばぬときは一日いちにちも夢ゆめにみぬことなし、機嫌きげんよきときはその朝あさこころよし、さもなき時ときはその朝あさこころよからずして、せめて今宵こよいの夢ゆめはと待まちかぬるぞかし。

   けふの月つきただくらがりが見みられけり

■ 原書情報(青空文庫) 図書カード:No.56602(新字新仮名) https://www.aozora.gr.jp/cards/001726/card56602.html https://www.aozora.gr.jp/cards/001726/files/56602_51993.html 底本:「日本の名随筆 別巻25 俳句」作品社    1993(平成5)年3月25日第1刷発行    1999(平成11)年11月20日第6刷発行 底本の親本:「長谷川伸全集 第一一巻」朝日新聞社    1972(昭和47)年1月 入力:門田裕志 校正:雪森
■ 漢字の説明( Explanation of kanji )  
❶
山
サン・▲セン・山やま
mountainまうんてん
❶
川
㊥セン・川かわ
riverりばー
❶
草
ソウ・草くさ
grassぐらす
❷
今
コン・㊥キン・今いま
nowなう
❷
元
ゲン・ガン・元もと・▲元はじめ
principalぷりんしぱる
❷
同
ドウ・▲トウ・同おなじ・▲同ともに
sameせいむ ,equalいこーる
❷
朝
チョウ・朝あさ・▲朝あした
morningもーにんぐ
❷
母
ボ・▲モ・ボウ・母はは
motherまざー
❷
谷
㊥コク・▲ロク・谷たに・▲谷きわまる・谷や
valleyばれー
❺
夢
ム・▲ボウ・夢ゆめ
dreamsどりーむず ,dreamingどりーみんぐ
(付記,Note)
※ 最初の行は音訓読みを記載しています。カタカナは音読み、ひらがなルビは訓読みです。
※ ▲は常用外の読み方です。㊥は中学・㋙は高校で習う読み方です。漢検・漢字辞典の記載に準拠しています。
※ ▲ is a non-regular reading. ㊥ is the reading learned in junior high school and ㋙ is the reading learned in high school.
■ 漢字のリンク集/書き順&意味 , stroke order:Mojinavi , Another languages:Google , Bing
1小1 ❶山MojnaviGoogleBing
2小1 ❶川MojnaviGoogleBing
3小1 ❶草MojnaviGoogleBing
4小2 ❷今MojnaviGoogleBing
5小2 ❷元MojnaviGoogleBing
6小2 ❷同MojnaviGoogleBing
7小2 ❷朝MojnaviGoogleBing
8小2 ❷母MojnaviGoogleBing
9小2 ❷谷MojnaviGoogleBing
10小5 ❺夢MojnaviGoogleBing
★★★ 各小説投稿サイトへのリンク集(各投稿サイトでも公開しています) ★★★
Q:青空文庫って、何ですか?
A:1997年に始まったボランティア活動で、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、共有可能なものとして図書館のようにインターネット上に集めようとしております。現在は、日本国内で著作権保護期間の満了した作品を中心に、ボランティアのみなさんの力によって電子化作業を進めています。青空文庫はそういった電子化活動のための、またその成果物をアーカイヴしておくための場でもあり、そこからコピーされた本の集成や活用事例もまた〈青空文庫〉と呼ばれることがあります。
Q: What is Aozora Bunko?
A: The volunteer activities, which began in 1997, the free e-book that can be accessed by anyone in, we are going to gather on the Internet like a library as a thing that can be shared. Currently, we are proceeding with digitization work with the help of volunteers, focusing on works whose copyright protection period has expired in Japan. Aozora Bunko is a place for such digitization activities and for archiving the deliverables, and the collection and use cases of books copied from it are also sometimes called “Aozora Bunko”.
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