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ルビ付きテキスト

第28話 懐中時計・夢野久作(新字新仮名)


伏字ふせじ漢字かんじ

いちからろく小1しょういちから小6しょうろくなな中学ちゅうがくおぼえる常用じょうよう漢字かんじです。
小2,❷: 答 , 馬
小3,❸: 役
小4,❹: 側 , 働
中学,❼: 恥 , 懐 , 泥 , 誰 , 逃

学習がくしゅうコンテンツ 

仮名がな漢字『かんじ』(『かんじ』)のよう括弧かっこいた漢字かんじ原書げんしょ仮名がないている漢字かんじです。


作品さくひんめい懐中かいちゅう時計とけい
著者ちょしゃめい夢野ゆめの久作きゅうさく

 ❼中かいちゅう時計とけい箪笥たんすむこがわちて一人ひとりでチクタクとうごいておりました。
 ねずみつけてわらいました。
❷鹿ばかだなあ。だれものはないのに、なんだってうごいているんだえ」
ひとないときでもうごいているから、いつられてもやくつのさ」
 と❼中かいちゅう時計どけいこたえました。
ひとないときだけか、またひとているときだけにはたらいているものはどちらも❼棒どろぼうだよ」
 ねずみはずかしくなってコソコソとげてきました。

コンテンツこんてんつ 


作品さくひんめい懐中かいちゅう時計とけい
著者ちょしゃめい夢野ゆめの久作きゅうさく

 懐中かいちゅう時計とけい箪笥たんすむこがわちて一人ひとりチクタクちくたくうごいておりました。
 ねずみつけてわらいました。
馬鹿ばかだなあ。だれものはないのに、なんだってうごいているんだえ」
ひとないときでもうごいているから、いつられてもやくつのさ」
 と懐中かいちゅう時計どけいこたえました。
ひとないときだけか、またひとているときだけにはたらいているものはどちらも泥棒どろぼうだよ」
 ねずみはずかしくなってコソコソこそこそげてきました。

■ 原書情報(青空文庫) 図書カード:No.46823(新字新仮名) https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/card46823.html https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/46823_27680.html 底本:「夢野久作全集7」三一書房    1970(昭和45)年1月31日第1版第1刷発行    1992(平成4)年2月29日第1版第12刷発行 初出:「九州日報」    1923(大正12)年11月4日 ※底本の解題によれば、初出時の署名は「土原耕作」です。 入力:川山隆 校正:土屋隆
■ 漢字の説明( Explanation of kanji ) 

トウ・こたえる・こた
answerあんさー

バ・▲メ・▲マ・うま
horseほーす

ヤク・㊥エキ・▲つとめ・▲いくさ
roleろーるpositionぽじしょんserviceさーびす

ソク・▲ショク・がわ・▲そば・▲はた・▲かたわ
besideびさいどnearにあvicinityびしにてぃもの一方いっぽうめん物事ものごと一方いっぽう立場たちばもの周囲しゅういちかところ側近そっきん側面そくめん側用人そばようにん両側りょうがわ

ドウ・はたら
workわーく

チ・じる・はじじらう・ずかしい
shameしぇーむ

カイ・㋙ふところ・㋙なつかしい・㋙なつかしむ・㋙なつく・㋙なつける・▲おもう・▲いだ
nostalgiaのすたるじー

㋙デイ・どろ・▲なず
mudまっど

▲スイ・だれ・▲たれ・▲
whoふー

トウ・げる・がす・のがす・のがれる
escapeえすけーぷ
(付記,Note)
※ 最初の行は音訓読みを記載しています。カタカナは音読み、ひらがなルビは訓読みです。
※ ▲は常用外の読み方です。㊥は中学・㋙は高校で習う読み方です。漢検・漢字辞典の記載に準拠しています。
※ ▲ is a non-regular reading. ㊥ is the reading learned in junior high school and ㋙ is the reading learned in high school.
■ 漢字のリンク集/書き順&意味 , stroke order:Mojinavi , Another languages:Google , Bing
1小2 ❷MojnaviGoogleBing
2小2 ❷MojnaviGoogleBing
3小3 ❸MojnaviGoogleBing
4小4 ❹MojnaviGoogleBing
5小4 ❹MojnaviGoogleBing
6中学 ❼MojnaviGoogleBing
7中学 ❼MojnaviGoogleBing
8中学 ❼MojnaviGoogleBing
9中学 ❼MojnaviGoogleBing
10中学 ❼MojnaviGoogleBing
★★★ 各小説投稿サイトへのリンク集(各投稿サイトでも公開しています) ★★★
Q:青空文庫って、何ですか?
A:1997年に始まったボランティア活動で、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、共有可能なものとして図書館のようにインターネット上に集めようとしております。現在は、日本国内で著作権保護期間の満了した作品を中心に、ボランティアのみなさんの力によって電子化作業を進めています。青空文庫はそういった電子化活動のための、またその成果物をアーカイヴしておくための場でもあり、そこからコピーされた本の集成や活用事例もまた〈青空文庫〉と呼ばれることがあります。
Q: What is Aozora Bunko?
A: The volunteer activities, which began in 1997, the free e-book that can be accessed by anyone in, we are going to gather on the Internet like a library as a thing that can be shared. Currently, we are proceeding with digitization work with the help of volunteers, focusing on works whose copyright protection period has expired in Japan. Aozora Bunko is a place for such digitization activities and for archiving the deliverables, and the collection and use cases of books copied from it are also sometimes called “Aozora Bunko”.
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