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ルビ付きテキスト

第34話 私は姉さん思い出す・小川未明(新字新仮名)


伏字ふせじ漢字かんじ

いちからろく小1しょういちから小6しょうろくなな中学ちゅうがくおぼえる常用じょうよう漢字かんじです。
小2,❷: 夏 , 姉 , 色
小3,❸: 問
中学,❼: 咲 , 幻 , 微 , 浮 , 淡 , 紫

学習がくしゅうコンテンツ 

仮名がな漢字『かんじ』(『かんじ』)のよう括弧かっこいた漢字かんじ原書げんしょ仮名がないている漢字かんじです。


作品さくひんめいわたしねえさんおも
著者ちょしゃめい小川おがわ未明みめい

はなによう姿すがたをば、
なんのはなかとわれると
すぐには返答へんとこまるけど。

ただ❼笑ほほえみてものいわず、
うす青白あおしろゆめに、
いまはまぼろしかぶかな。

はなにいろいろあるけれど、
えるあかはなでない。
つめたいしろはなでない。

なつはまだあさく、いろあわく、
❼陽花あじさいくころに、
わたしねえさんおもす。

コンテンツこんてんつ 


作品さくひんめいわたしねえさんおも
著者ちょしゃめい小川おがわ未明みめい

はなによう姿すがたをば、
なんのはなかとわれると
すぐには返答へんとこまるけど。

ただ微笑ほほえみてものいわず、
うす青白あおしろゆめに、
いまはまぼろしかぶかな。

はなにいろいろあるけれど、
えるあかはなでない。
つめたいしろはなでない。

なつはまだあさく、いろあわく、
紫陽花あじさいくころに、
わたしねえさんおもす。

■ 原書情報(青空文庫) 図書カード:No.51120(新字新仮名) https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/card51120.html https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/51120_51930.html 底本:「定本小川未明童話全集 3」講談社    1977(昭和52)年1月10日第1刷    1981(昭和56)年1月6日第7刷 初出:「おとぎの世界」    1919(大正8)年7月 入力:ぷろぼの青空工作員チーム入力班 校正:江村秀之
■ 漢字の説明( Explanation of kanji ) 

カ・㊥ゲ・なつ
summerさまー

㊥シ,あね
elderえるだー sisterしすたー

ショク・シキ・いろ
colorからー

モン・▲ブン・とうといとん・▲たずねる・▲たよ
questionくえすちょんvisitびっじっと

▲ショウ・
bloomぶるーむ

ゲン・まぼろし・▲まどわす
phantomふぁんとむillusionいじゅーじょん

ビ・▲ミ・▲かす
quiteくぁいと smallすもーる

フ・▲フウ・▲ブ・く・かれる・かぶ・かべる
floatingふろーてぃんぐ

タン・あわい・▲うす
uninterestedあんいんたれすてっど

シ・むらさき
purpleぱーぷる
(付記,Note)
※ 最初の行は音訓読みを記載しています。カタカナは音読み、ひらがなルビは訓読みです。
※ ▲は常用外の読み方です。㊥は中学・㋙は高校で習う読み方です。漢検・漢字辞典の記載に準拠しています。
※ ▲ is a non-regular reading. ㊥ is the reading learned in junior high school and ㋙ is the reading learned in high school.
■ 漢字のリンク集/書き順&意味 , stroke order:Mojinavi , Another languages:Google , Bing
1小2 ❷MojnaviGoogleBing
2小2 ❷MojnaviGoogleBing
3小2 ❷MojnaviGoogleBing
4小3 ❸MojnaviGoogleBing
5中学 ❼MojnaviGoogleBing
6中学 ❼MojnaviGoogleBing
7中学 ❼MojnaviGoogleBing
8中学 ❼MojnaviGoogleBing
9中学 ❼MojnaviGoogleBing
10中学 ❼MojnaviGoogleBing
★★★ 各小説投稿サイトへのリンク集(各投稿サイトでも公開しています) ★★★
Q:青空文庫って、何ですか?
A:1997年に始まったボランティア活動で、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、共有可能なものとして図書館のようにインターネット上に集めようとしております。現在は、日本国内で著作権保護期間の満了した作品を中心に、ボランティアのみなさんの力によって電子化作業を進めています。青空文庫はそういった電子化活動のための、またその成果物をアーカイヴしておくための場でもあり、そこからコピーされた本の集成や活用事例もまた〈青空文庫〉と呼ばれることがあります。
Q: What is Aozora Bunko?
A: The volunteer activities, which began in 1997, the free e-book that can be accessed by anyone in, we are going to gather on the Internet like a library as a thing that can be shared. Currently, we are proceeding with digitization work with the help of volunteers, focusing on works whose copyright protection period has expired in Japan. Aozora Bunko is a place for such digitization activities and for archiving the deliverables, and the collection and use cases of books copied from it are also sometimes called “Aozora Bunko”.
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