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ルビ付きテキスト

第63話 オリンピック東京大会讃歌・佐藤春夫(旧字旧仮名)


■ 伏字ふせじ漢字かんじ

※ ❶いち~から❻ろくは小1しょういち~から小6しょうろく、❼ななは中学ちゅうがくで覚おぼえる常用じょうよう漢字かんじです。
小2,❷: 東
小3,❸: 勝
小4,❹: 富 , 旗 , 輪
小5,❺: 喜
中学,❼: 渡 , 秩 , 藤 , 迎

■ 学習がくしゅうコンテンツ  

※ 読よみ仮名がなで漢字『かんじ』(『かんじ』)の様ように括弧かっこの付ついた漢字かんじは原書げんしょで読よみ仮名がなが付ついている漢字かんじです。


作品さくひん名めい:オリンピック東京とうきょう大會たいかい讚歌さんか
著者ちょしゃ名めい:佐藤さとう 春夫はるお

オリンポス遠とおきギリシャの
いにしへの神々かみがみの火ひは
海うみを越こえ荒野『あらの』をよぎり
はるばると❼わたり來きて
今いまここに燃もえにぞ燃もゆる
青春せいしゅんの命いのちのかぎり
若人『わかうど』ら力ちからつくして
この國くにの世界せかいの祭まつり
 ❺よろこばん❹士ふじも筑波つくばも
 はためきて五❹ごりんの❹はたや
 へんぽんとひるがへる
 日本にほんの秋あきさはやかに

❷海とうかいの我われらが小島こじま
み空そらより四方『よも』の海うみより
この星ほしのいたるところの
すぐれたる若人わかうど❼むかえへ
國くに々ぐにの❹はた立たてならべ
萬國ばんこくは一ひとつ心こころに
美びを讚たたへ意氣いきを重おもんず
めでたさの祭まつりなりけり
 ❺よろこばん❹士ふじも筑波つくばも
 はためきて五❹ごりんの❹はたや
 へんぽんとひるがへる
 日本にほんの秋あきさはやかに

むつまじき若人わかうどの群『むれ』
魚『うを』となり飛とぶ鳥とりとなり
獅子ししとなり龍馬『りゆうめ』ともなり
潔『いさぎよ』く技『わざ』を爭あらそう
爭あらがひいは爭あらがひいならず
もろともに❸かつも❸かたぬも
手てを把『と』りて笑わらふうたのしさ
めでたさの祭まつりなりけり
 ❺よろこばん❹士ふじも筑波つくばも
 はためきて五❹ごりんの❹はたや
 へんぽんとひるがへる
 日本にほんの秋あきさはやかに

日ひの光ひかりうま酒さけに似にて
吹ふく風かぜのきよらにあまく
健康けんこうはあたりを拂はらい
頽すた廢すたはかげりだに無なし
みだれたる人間にんげんの世よの
嚴げん肅しゅくと平和へいわの場『には』に
我われら見みる力ちからの❼序ちつじょ
めでたさの祭まつりなるかな
 ❺よろこばん❹士ふじも筑波つくばも
 はためきて五❹ごりんの❹はたや
 へんぽんとひるがへる
 日本にほんの秋あきさはやかに

  (昭和しょうわ三さん十じゅう九きゅう年ねん十じゅう月がつ)

■ コンテンツこんてんつ  


作品さくひん名めい:オリンピックおりんぴっく東京とうきょう大會たいかい讚歌さんか
著者ちょしゃ名めい:佐藤さとう 春夫はるお

オリンポスおりんぽす遠とおきギリシャぎりしゃの
いにしへの神々かみがみの火ひは
海うみを越こえ荒野『あらの』をよぎり
はるばると渡わたり來きて
今いまここに燃もえにぞ燃もゆる
青春せいしゅんの命いのちのかぎり
若人『わかうど』ら力ちからつくして
この國くにの世界せかいの祭まつり
 喜よろこばん富士ふじも筑波つくばも
 はためきて五輪ごりんの旗はたや
 へんぽんとひるがへる
 日本にほんの秋あきさはやかに

東海とうかいの我われらが小島こじま
み空そらより四方『よも』の海うみより
この星ほしのいたるところの
すぐれたる若人わかうど迎むかえへ
國くに々ぐにの旗はた立たてならべ
萬國ばんこくは一ひとつ心こころに
美びを讚たたへ意氣いきを重おもんず
めでたさの祭まつりなりけり
 喜よろこばん富士ふじも筑波つくばも
 はためきて五輪ごりんの旗はたや
 へんぽんとひるがへる
 日本にほんの秋あきさはやかに

むつまじき若人わかうどの群『むれ』
魚『うを』となり飛とぶ鳥とりとなり
獅子ししとなり龍馬『りゆうめ』ともなり
潔『いさぎよ』く技『わざ』を爭あらそう
爭あらがひいは爭あらがひいならず
もろともに勝かつも勝かたぬも
手てを把『と』りて笑わらふうたのしさ
めでたさの祭まつりなりけり
 喜よろこばん富士ふじも筑波つくばも
 はためきて五輪ごりんの旗はたや
 へんぽんとひるがへる
 日本にほんの秋あきさはやかに

日ひの光ひかりうま酒さけに似にて
吹ふく風かぜのきよらにあまく
健康けんこうはあたりを拂はらい
頽すた廢すたはかげりだに無なし
みだれたる人間にんげんの世よの
嚴げん肅しゅくと平和へいわの場『には』に
我われら見みる力ちからの秩序ちつじょ
めでたさの祭まつりなるかな
 喜よろこばん富士ふじも筑波つくばも
 はためきて五輪ごりんの旗はたや
 へんぽんとひるがへる
 日本にほんの秋あきさはやかに

  (昭和しょうわ三さん十じゅう九きゅう年ねん十じゅう月がつ)

■ 原書情報(青空文庫) 図書カード:No.60296(旧字旧仮名) https://www.aozora.gr.jp/cards/001763/card60296.html https://www.aozora.gr.jp/cards/001763/files/60296_71914.html 底本:「佐藤春夫全集 第一卷」講談社    1966(昭和41)年4月25日発行 入力:かな とよみ 校正:フクポー
■ 漢字の説明( Explanation of kanji )  
❷
東
トウ・東ひがし・▲東あずま
eastいーすと
❸
勝
ショウ・勝かつ・㊥勝まさる・▲勝すぐれる・▲勝たえる
winうぃん ,victoryびくとりー
❹
富
フ・㋙フウ・富とむ・富とみ
wealthうぇるす ,fortuneふぉーちゅん ,richesりちぃず
❹
旗
キ・旗はた
flagふらっぐ
❹
輪
リン・輪わ
ringりんぐ ,circleさーくる ,loopるーぷ ,hoopふーぷ
❺
喜
キ・喜よろこぶ
joyじょい ,pleasureぷれじゃー ,delightでらいと ,rejoicingりじょいしんぐ
❼
渡
ト・渡わたる・渡わたす
goごー acrossあくろす ,giveぎぶ toとぅ
❼
秩
チツ・▲秩ついで・▲秩ふち
inいん orderおーだー
❼
藤
トウ・藤ふじ
wisteriaうぃすてぃりあ
❼
迎
ゲイ・▲ギョウ・▲ゴウ・迎むかえる
welcomeうぇるかむ ,receptionれせぷしょん
(付記,Note)
※ 最初の行は音訓読みを記載しています。カタカナは音読み、ひらがなルビは訓読みです。
※ ▲は常用外の読み方です。㊥は中学・㋙は高校で習う読み方です。漢検・漢字辞典の記載に準拠しています。
※ ▲ is a non-regular reading. ㊥ is the reading learned in junior high school and ㋙ is the reading learned in high school.
■ 漢字のリンク集/書き順&意味 , stroke order:Mojinavi , Another languages:Google , Bing
1小2 ❷東MojnaviGoogleBing
2小3 ❸勝MojnaviGoogleBing
3小4 ❹富MojnaviGoogleBing
4小4 ❹旗MojnaviGoogleBing
5小4 ❹輪MojnaviGoogleBing
6小5 ❺喜MojnaviGoogleBing
7中学 ❼渡MojnaviGoogleBing
8中学 ❼秩MojnaviGoogleBing
9中学 ❼藤MojnaviGoogleBing
10中学 ❼迎MojnaviGoogleBing
★★★ 各小説投稿サイトへのリンク集(各投稿サイトでも公開しています) ★★★
Q:青空文庫って、何ですか?
A:1997年に始まったボランティア活動で、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、共有可能なものとして図書館のようにインターネット上に集めようとしております。現在は、日本国内で著作権保護期間の満了した作品を中心に、ボランティアのみなさんの力によって電子化作業を進めています。青空文庫はそういった電子化活動のための、またその成果物をアーカイヴしておくための場でもあり、そこからコピーされた本の集成や活用事例もまた〈青空文庫〉と呼ばれることがあります。
Q: What is Aozora Bunko?
A: The volunteer activities, which began in 1997, the free e-book that can be accessed by anyone in, we are going to gather on the Internet like a library as a thing that can be shared. Currently, we are proceeding with digitization work with the help of volunteers, focusing on works whose copyright protection period has expired in Japan. Aozora Bunko is a place for such digitization activities and for archiving the deliverables, and the collection and use cases of books copied from it are also sometimes called “Aozora Bunko”.
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