Ago and New
ルビ付きテキスト

第64話 楽しき生涯・内村鑑三(新字旧仮名)


■ 伏字ふせじ漢字かんじ

※ ❶いち~から❻ろくは小1しょういち~から小6しょうろく、❼ななは中学ちゅうがくで覚おぼえる常用じょうよう漢字かんじです。
小2,❷: 父
小5,❺: 得 , 謝
小6,❻: 異
中学,❼: 侶 , 僧 , 執 , 奇 , 孤 , 恵

■ 学習がくしゅうコンテンツ  

※ 読よみ仮名がなで漢字『かんじ』(『かんじ』)の様ように括弧かっこの付ついた漢字かんじは原書げんしょで読よみ仮名がなが付ついている漢字かんじです。


作品さくひん名めい:楽たのしき生涯しょうがい
      (韻いんなき紀律きりつなき一片いっぺんの真情しんじょう)
著者ちょしゃ名めい:内村うちむら 鑑三かんぞう


我われの諂へつらふうべき人ひとなし
我われの組くみすべき党派とうはなし
我われの戴いただくべき❼❼そうりょなし
我われの維持いじすべき爵位しゃくいなし

我われに事つかふうべきの神かみあり
我われに愛あいすべきの国くにあり
我われに救すくふうべきの人ひとあり
我われに養やしなふうべきの❷母ふぼと妻子さいしあり

四囲しいの山やま何なんぞ青あおき
加茂かもの水みず何なんぞ清きよき
空そらの星ほし何なんぞ高たかき
朝あさの風かぜ何なんぞ爽『さは』き

一函はこの書しょに千古せんこの智❼ちえあり
以もって英雄えいゆうと共ともに語かたるを❺うべし
一茎くきの筆ふでに❼❻きいの力ちからあり
以もって志こころざしを千載せんざいに述のべるを❺うべし

我われに友ともを容いれるゝるの室むろあり
我われに情じょうを綴つづるゝるのペンあり
炉辺ろばた団坐だんざして時事じじを慨うれたし
❻い域いき書しょを飛とばして❼独こどくを慰なぐさむ

翁おきなは机つくえに凭もたれ
媼おうなは針はりにあり
婦おんなは厨『くりや』に急『せ』はしく
児ちごは万歳ばんざいを舞まふう

感❺かんしゃして日光にっこうを迎むかへ
感❺かんしゃして麁そ膳じきに対たいし
感❺かんしゃして天職てんしょくを❼とり
感❺かんしゃして眠ねむりに就つく

生せいを❺える何なんぞ楽たのしき
讃歌さんか絶たゆる間あいだなし

■ コンテンツこんてんつ  


作品さくひん名めい:楽たのしき生涯しょうがい
      (韻いんなき紀律きりつなき一片いっぺんの真情しんじょう)
著者ちょしゃ名めい:内村うちむら 鑑三かんぞう


我われの諂へつらふうべき人ひとなし
我われの組くみすべき党派とうはなし
我われの戴いただくべき僧侶そうりょなし
我われの維持いじすべき爵位しゃくいなし

我われに事つかふうべきの神かみあり
我われに愛あいすべきの国くにあり
我われに救すくふうべきの人ひとあり
我われに養やしなふうべきの父母ふぼと妻子さいしあり

四囲しいの山やま何なんぞ青あおき
加茂かもの水みず何なんぞ清きよき
空そらの星ほし何なんぞ高たかき
朝あさの風かぜ何なんぞ爽『さは』き

一函はこの書しょに千古せんこの智恵ちえあり
以もって英雄えいゆうと共ともに語かたるを得うべし
一茎くきの筆ふでに奇異きいの力ちからあり
以もって志こころざしを千載せんざいに述のべるを得うべし

我われに友ともを容いれるゝるの室むろあり
我われに情じょうを綴つづるゝるのペンぺんあり
炉辺ろばた団坐だんざして時事じじを慨うれたし
異い域いき書しょを飛とばして孤独こどくを慰なぐさむ

翁おきなは机つくえに凭もたれ
媼おうなは針はりにあり
婦おんなは厨『くりや』に急『せ』はしく
児ちごは万歳ばんざいを舞まふう

感謝かんしゃして日光にっこうを迎むかへ
感謝かんしゃして麁そ膳じきに対たいし
感謝かんしゃして天職てんしょくを執とり
感謝かんしゃして眠ねむりに就つく

生せいを得える何なんぞ楽たのしき
讃歌さんか絶たゆる間あいだなし

■ 原書情報(青空文庫) 図書カード:No.1214(新字旧仮名) https://www.aozora.gr.jp/cards/000034/card1214.html https://www.aozora.gr.jp/cards/000034/files/1214_19590.html 底本:「内村鑑三全集3 1894-1896」岩波書店    1982(昭和57)年12月20日発行 底本の親本:「国民之友」277号、署名(鑑三)    1896(明治29)年1月4日発行 入力:ゆうき 校正:ちはる
■ 漢字の説明( Explanation of kanji )  
❷
父
フ・▲ホ・父ちち
fatherふぁざー
❺
得
トク・得える・㊥得うる
gainげいん ,profitぷろふぃっと ,interestいんたれすと
❺
謝
シャ・㊥謝あやまる・▲謝ことわる・▲謝さる
apologizeあぱらじゃいず
❻
異
イ・異こと・▲異あやしい
differentでぃふらんと ,singularityしんぎゅららてぃ ,queernessくぃあねす
❼
侶
リョ・▲ロ・▲侶とも
companionかむぱにゃん ,followerふぁろうぁ
❼
僧
ソウ
monkもんく
❼
執
シツ・シュウ・執とる・▲執とらえる
attachmentぁたちまんと ,obsessionぁぶせしゃん ,persistenceぱしすとんす
❼
奇
キ・▲奇めずらしい・▲奇くし・▲奇あやしい
strangeすとれぃんじ ,curiousnessきゅありぁすなす
❼
孤
コ・▲孤みなしご・▲孤ひとり・▲孤そむく
lonelyろぅんり ,solitudeさらてぃゅーど ,lonelinessろぅんりなす
❼
恵
ケイ・エ・恵めぐむ
graceぐれぃす ,boonぶーん ,blessingぶれしんぐ
(付記,Note)
※ 最初の行は音訓読みを記載しています。カタカナは音読み、ひらがなルビは訓読みです。
※ ▲は常用外の読み方です。㊥は中学・㋙は高校で習う読み方です。漢検・漢字辞典の記載に準拠しています。
※ ▲ is a non-regular reading. ㊥ is the reading learned in junior high school and ㋙ is the reading learned in high school.
■ 漢字のリンク集/書き順&意味 , stroke order:Mojinavi , Another languages:Google , Bing
1小2 ❷父MojnaviGoogleBing
2小5 ❺得MojnaviGoogleBing
3小5 ❺謝MojnaviGoogleBing
4小6 ❻異MojnaviGoogleBing
5中学 ❼侶MojnaviGoogleBing
6中学 ❼僧MojnaviGoogleBing
7中学 ❼執MojnaviGoogleBing
8中学 ❼奇MojnaviGoogleBing
9中学 ❼孤MojnaviGoogleBing
10中学 ❼恵MojnaviGoogleBing
★★★ 各小説投稿サイトへのリンク集(各投稿サイトでも公開しています) ★★★
Q:青空文庫って、何ですか?
A:1997年に始まったボランティア活動で、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、共有可能なものとして図書館のようにインターネット上に集めようとしております。現在は、日本国内で著作権保護期間の満了した作品を中心に、ボランティアのみなさんの力によって電子化作業を進めています。青空文庫はそういった電子化活動のための、またその成果物をアーカイヴしておくための場でもあり、そこからコピーされた本の集成や活用事例もまた〈青空文庫〉と呼ばれることがあります。
Q: What is Aozora Bunko?
A: The volunteer activities, which began in 1997, the free e-book that can be accessed by anyone in, we are going to gather on the Internet like a library as a thing that can be shared. Currently, we are proceeding with digitization work with the help of volunteers, focusing on works whose copyright protection period has expired in Japan. Aozora Bunko is a place for such digitization activities and for archiving the deliverables, and the collection and use cases of books copied from it are also sometimes called “Aozora Bunko”.
© 2020 agoandnew All rights reserved.