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第86話 レ・ミゼラブル・豊島与志雄(新字新仮名)


■ 伏字ふせじ漢字かんじ

※ ❶いち~から❻ろくは小1しょういち~から小6しょうろく、❼ななは中学ちゅうがくで覚おぼえる常用じょうよう漢字かんじです。
小2,❷: 才 , 点
小3,❸: 放 , 由 , 調
中学,❼: 儀 , 卑 , 奔 , 翻 , 荘

■ 学習がくしゅうコンテンツ  

※ 読よみ仮名がなで漢字『かんじ』(『かんじ』)の様ように括弧かっこの付ついた漢字かんじは原書げんしょで読よみ仮名がなが付ついている漢字かんじです。
  旧きゅう仮名かな遣づかいは新しん仮名かな遣づかいに変かえている場合ばあいもあります。


作品さくひん名めい:レ・ミゼラブル/改訳かいやくについて
著者ちょしゃ名めい:豊島とよしま 与志雄よしお

「レ・ミゼラブル」の❼訳ほんやくを私わたくしが仕上しあげたのは、ずいぶん以前いぜんのことである。年少ねんしょう菲才『ひさい』の身みをもって事ことにあたったので、意いに満みたぬ❷てんが多々たたあった。しかるに今度このたび改訂かいていの機会きかいを得えて、旧稿きゅうこうに手てを入いれてみた。
 ❼訳ほんやくの仕事しごとの難事なんじであることは言いうまでもない。ことに、自❸じゆう❼❸ほんぽうにペンを走はしらしたと思おもえる「レ・ミゼラブル」のような浩瀚『こうかん』なものについては、種々しゅじゅの困難こんなんが伴ともなうものである。だが私わたくしとしては相当そうとうの努力どりょくはしたつもりである。私わたくしがとくに意いを用もちいたのは、原文げんぶんの❸子ちょうしを、気分きぶんを、なるべく保存ほぞんしたいといゆうことであった。そのため、時ときには、❼重そうちょうではあっても拮屈『きっくつ』のきらいがあるかも知しれない。それは余❼よぎないことであった。「レ・ミゼラブル」は、世間せけんで往々おうおう想像そうぞうされてるような❼俗ひぞくな作品さくひんではなく、高遠こうえんな理想りそう主義しゅぎで一貫いっかんされてる作品さくひんである。
 私わたくしはこの改訳かいやくをもって、自分じぶんの「レ・ミゼラブル」❼訳ほんやくの決定けってい版ばんとしたい。再訂さいていの余暇よかを持もたないだろうからである。そして巻頭かんとうの私わたくしの序文じょぶんは、この作品さくひんに対たいする私わたくしの若わかき日ひの感懐かんかいの記念きねんである。
 なお、書中しょちゅう傍❷ぼうてん付つきのところは、原書げんしょにておもにラテンらてん語ごもしくはイタリック字体じたいとなってる部分ぶぶんである。

  豊島とよしま 与志雄よしお

■ コンテンツこんてんつ  


作品さくひん名めい:レれ・ミゼラブルみぜらぶる/改訳かいやくについて
著者ちょしゃ名めい:豊島とよしま 与志雄よしお

「レれ・ミゼラブルみぜらぶる」の翻訳ほんやくを私わたくしが仕上しあげたのは、ずいぶん以前いぜんのことである。年少ねんしょう菲才『ひさい』の身みをもって事ことにあたったので、意いに満みたぬ点てんが多々たたあった。しかるに今度このたび改訂かいていの機会きかいを得えて、旧稿きゅうこうに手てを入いれてみた。
 翻訳ほんやくの仕事しごとの難事なんじであることは言いうまでもない。ことに、自由じゆう奔放ほんぽうにペンぺんを走はしらしたと思おもえる「レれ・ミゼラブルみぜらぶる」のような浩瀚『こうかん』なものについては、種々しゅじゅの困難こんなんが伴ともなうものである。だが私わたくしとしては相当そうとうの努力どりょくはしたつもりである。私わたくしがとくに意いを用もちいたのは、原文げんぶんの調子ちょうしを、気分きぶんを、なるべく保存ほぞんしたいといゆうことであった。そのため、時ときには、荘重そうちょうではあっても拮屈『きっくつ』のきらいがあるかも知しれない。それは余儀よぎないことであった。「レれ・ミゼラブルみぜらぶる」は、世間せけんで往々おうおう想像そうぞうされてるような卑俗ひぞくな作品さくひんではなく、高遠こうえんな理想りそう主義しゅぎで一貫いっかんされてる作品さくひんである。
 私わたくしはこの改訳かいやくをもって、自分じぶんの「レれ・ミゼラブルみぜらぶる」翻訳ほんやくの決定けってい版ばんとしたい。再訂さいていの余暇よかを持もたないだろうからである。そして巻頭かんとうの私わたくしの序文じょぶんは、この作品さくひんに対たいする私わたくしの若わかき日ひの感懐かんかいの記念きねんである。
 なお、書中しょちゅう傍点ぼうてん付つきのところは、原書げんしょにておもにラテンらてん語ごもしくはイタリックいたりっく字体じたいとなってる部分ぶぶんである。

  豊島とよしま 与志雄よしお

■ 原書情報(青空文庫) 図書カード:No.46861(新字新仮名) https://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card46861.html https://www.aozora.gr.jp/cards/000906/files/46861_25756.html 底本:「レ・ミゼラブル(一)」岩波文庫、岩波書店    1987(昭和62)年4月16日改版第1刷発行 入力:tatsuki 校正:門田裕志、小林繁雄
■ 漢字の説明( Explanation of kanji )  
❷
才
サイ・▲才ざえ・▲才かど
talentたらんと ,abilityぁびらてぃ ,aptitudeぁぷたてぃゅーど ,competenceかむぱとんす ,ageえいじ
❷
点
テン・▲点つける・▲点とぼる・▲点ともる・▲点たてる
pointぽいんと ,dotどっと ,spotすぽっと markまーく ,punctumぱんくたむ
❸
放
ホウ・放はなす・放はなつ・放はなれる・放ほうる・▲放ゆるす・▲放ほしいまま・▲放まかす・▲放さく・▲放ひる・▲放こく
releaseりりーす ,freeふりー ,willfulぅいるふぁる
❸
由
ユ・ユウ・㋙ユイ・㋙よし・▲由よる・▲由なお
reasonりーずん ,causeこーず ,evidenceえゔぁだんす ,meansみーんず ,wayぅえい
❸
調
チョウ・調しらべる・㊥調ととのう・㊥調ととのえる・▲調やわらぐ・▲調あざける・▲調みつぎ
investigateいんゔぇすたげいと ,toとぅ examineいぐじゃみん ,toとぅ researchりさーち keyきー ,pitchぴち ,toneとうん ,tempoてむぽう
❼
儀
ギ・▲儀のり・▲儀よい
ceremonyせらもうに ,matterみゃた ,ruleるーる
❼
卑
ヒ・㋙卑いやしい・㋙卑いやしむ・㋙卑いやしめる・▲卑ひくい
despiseでぃすぱぃず ,contemptibleかんてむぷたぶる
❼
奔
ホン・▲奔はしる
toとぅ runらん ,uninhibitedぁにんひびてぃど ,wildわいるど
❼
翻
ホン・▲ハン・㋙翻ひるがえる・㋙翻ひるがえす
translationとらんすれぃしゃん ,tossingたーしんぐ ,adaptationぁだぷてぃしゃん
❼
荘
ソウ・▲ショウ・▲荘おごそか・▲荘しもやしき
innいん ,lodgeらじ ,aubergeおぅぺぁじ ,manorみゃな
(付記,Note)
※ 最初の行は音訓読みを記載しています。カタカナは音読み、ひらがなルビは訓読みです。
※ ▲は常用外の読み方です。㊥は中学・㋙は高校で習う読み方です。漢検・漢字辞典の記載に準拠しています。
※ ▲ is a non-regular reading. ㊥ is the reading learned in junior high school and ㋙ is the reading learned in high school.
■ 漢字のリンク集/書き順&意味 , stroke order:Mojinavi , Another languages:Google , Bing
1小2 ❷才MojnaviGoogleBing
2小2 ❷点MojnaviGoogleBing
3小3 ❸放MojnaviGoogleBing
4小3 ❸由MojnaviGoogleBing
5小3 ❸調MojnaviGoogleBing
6中学 ❼儀MojnaviGoogleBing
7中学 ❼卑MojnaviGoogleBing
8中学 ❼奔MojnaviGoogleBing
9中学 ❼翻MojnaviGoogleBing
10中学 ❼荘MojnaviGoogleBing
★★★ 各小説投稿サイトへのリンク集(各投稿サイトでも公開しています) ★★★
Q:青空文庫って、何ですか?
A:1997年に始まったボランティア活動で、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、共有可能なものとして図書館のようにインターネット上に集めようとしております。現在は、日本国内で著作権保護期間の満了した作品を中心に、ボランティアのみなさんの力によって電子化作業を進めています。青空文庫はそういった電子化活動のための、またその成果物をアーカイヴしておくための場でもあり、そこからコピーされた本の集成や活用事例もまた〈青空文庫〉と呼ばれることがあります。
Q: What is Aozora Bunko?
A: The volunteer activities, which began in 1997, the free e-book that can be accessed by anyone in, we are going to gather on the Internet like a library as a thing that can be shared. Currently, we are proceeding with digitization work with the help of volunteers, focusing on works whose copyright protection period has expired in Japan. Aozora Bunko is a place for such digitization activities and for archiving the deliverables, and the collection and use cases of books copied from it are also sometimes called “Aozora Bunko”.
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