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ダイ44ワ ガッテン サンカ・ミヤザワ ケンジ


学習ガクシュウコンテンツ 


作品サクヒンメイ月天ガッテン讃歌サンカ古調コチョウ
著者チョシャメイ宮沢ミヤザワ賢治ケンジ

カブト❼❸オネのうしろより
❶❶ガッテンちらとのぞきたま

❶❶❶ガッテンシほのかにのぞみたまども
ユキいまだれやらず
しばしヤマにたゆたおはす

❸❹ケツゼンとして❶❶❶ガッテンシ
ヤマをいでたちタマ
その❸❷ヨコグモ❷❷クロクモ
さだめのセキハイりませりけり

❶❶❶ガッテンシまこといまだでまさず
そはみひかりのコトナりて
アカきといとどユガみませると

❶❶❶ガッテンシタケのなかば❷❷クロクモ
うづもれましてタマけり

なめげにも❶々ヒトビトタカくもの
ことなくアオぎまつりしユエ
❶❶❶ガッテンシまたヤマハイります

   カブト❼❸オネのうしろより
   さも❶❶❶ガッテンシ
   ふたびのぞみでたまふなり

❶❶❶ガッテンシこたびはそらをうちすぐる
❸❷コオリグモのひらにしまして
ショウカンじたまふさまなり

❶❶❶ガッテンシ❸❷コオリグモフカハイりませど
❶❼クウゲアオりしきりけり

❶❶❶ガッテンシすでに❸❷コオリグモでまして
クモあたふたとれば
いま❼❷オンシン❸❸ビョウドウ
ひかりをにぞながしたま

コンテンツこんてんつ 


作品サクヒンメイ月天ガッテン讃歌サンカ古調コチョウ
著者チョシャメイ宮沢ミヤザワ賢治ケンジ

カブト尾根オネうしろウシロよりヨリ
月天ガッテンちらチラのぞきノゾキたまタマ

月天子ガッテンシほのかホノカのぞみノゾミたまタマどもドモ
ユキいまだイマダやらずヤラズ
しばしシバシヤマたゆたタユタおはすオハス

決然ケツゼンとしてトシテ月天子ガッテンシ
ヤマいでたちイデタチタマ
そのソノ横雲ヨコグモ黒雲クロクモ
さだめサダメセキハイませりマセリけりケリ

月天子ガッテンシまことマコトいまだイマダまさずマサズ
そはソハみひかりミヒカリコトナ
アカいとどイトドユガませるマセル

月天子ガッテンシタケなかばナカバ黒雲クロクモ
うづもれウヅモレましてマシテタマけりケリ

なめげナメゲにもニモ人々ヒトビトタカものモノ
ことコトなくナクアオまつりしマツリシユエ
月天子ガッテンシまたマタヤマハイますマス

   カブト尾根オネうしろウシロよりヨリ
   さもサモ月天子ガッテンシ
   ふたフタのぞみノゾミたまふタマフなりナリ

月天子ガッテンシこたびコタビそらをソラヲうちすぐるウチスグル
氷雲コオリグモひらにヒラニましてマシテ
ショウカンたまふタマフさまサマなりナリ

月天子ガッテンシ氷雲コオリグモフカハイませどマセド
空華クウゲアオしきりシキリけりケリ

月天子ガッテンシすでにスデニ氷雲コオリグモましてマシテ
クモあたふたアタフタ
いまイマ怨親オンシン平等ビョウドウ
ひかりヒカリにぞニゾながしナガシたまタマ

■ 原書情報(青空文庫) 図書カード:No.53382(新字旧仮名) https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card53382.html https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/53382_43267.html
★★★ 各小説投稿サイトへのリンク集(各投稿サイトでも公開しています) ★★★
Q:青空文庫って、何ですか?
A:1997年に始まったボランティア活動で、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、共有可能なものとして図書館のようにインターネット上に集めようとしております。現在は、日本国内で著作権保護期間の満了した作品を中心に、ボランティアのみなさんの力によって電子化作業を進めています。青空文庫はそういった電子化活動のための、またその成果物をアーカイヴしておくための場でもあり、そこからコピーされた本の集成や活用事例もまた〈青空文庫〉と呼ばれることがあります。
Q: What is Aozora Bunko?
A: The volunteer activities, which began in 1997, the free e-book that can be accessed by anyone in, we are going to gather on the Internet like a library as a thing that can be shared. Currently, we are proceeding with digitization work with the help of volunteers, focusing on works whose copyright protection period has expired in Japan. Aozora Bunko is a place for such digitization activities and for archiving the deliverables, and the collection and use cases of books copied from it are also sometimes called “Aozora Bunko”.
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