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ダイ56ワ オリ ガミ・ナカ カンスケ


学習ガクシュウコンテンツ 


作品サクヒンメイオリガミ
著者チョシャメイナカ勘助カンスケ


 ワタクシまたそのイモウトとすごした❷❸カイガンナツをわすれたことない。あの❹❷マツバラのなかで❻❷シオカゼカオリをかぎマツをこえてくるウミオトをききながら❶❶フタリしてオリモノをしてアソんだとき、❶❻マルマドのそとになぎの❻❶ワカギがならんで❻❷スナジのうえにスズしい❼❷コンイロカゲオトした。イモウトふっくらとのいったナガユビ❹❷オリガミをあちらこちらにタタみながらふくふくしたカオをかしげてヒトゴトをいったり、たわいもないことをいいかけたりする。つややかな丸⓫『マルマゲ』『ユ』ってうすイロ⓫⓫サンゴタマをさしていた。❼❷モモイロツルや、浅⓫『アサギ』のふくらスズメや、❶❷デキたのをひとつひとつせてつづけてゆく。ワタクシイモウトきあってなんのかのとかまいながらやっとのことで⓫❶『レンゲ』とだましブネった。ここにあるひとたばの❹❷オリガミなつかしいそのおりのノコりである。アイ『ヒワ』朽葉『クチバ』などオモりあってシマになったエンをみればオンナのしめる❹❷ハカタオビオモいだす。そのめざましい鬱金『ウコン』あの待宵『マツヨイ』ハナイロ、いつぞやイモウトえたらば❷❷ヨルヒルサカイにまどろむ❷⓫タソガレ❶❸メガミユメのようにほのぼのといた。このムラサキ⓫❶『ホタルグサ』ホタルきなクサゆえにワタクシきなクサである。ワタクシこんなにしてイロばかりるのがタノしい。じっとつめていればヒトミのなかいこまれてゆくようながする。ようやくフデてるコロからきで、ツカノコりのベニサラアネにねだってクチのはたをめながらサラのふちにアオヒカベニ『トカ』して『アブ』⓫⓫『トンボ』をかいた。そののちやっとのオモいでチイさな❷❸エノグバコってもらいイチニチ❸❸ヘヤじこもってくさ❶❷ゾウシやなどウツしたが、なにもウツすものもなくエガくものもウカんでこないときサラのうえにそれこれのイロをまぜてあらたにウマれるイロ❹❷❹フシギをみはり、またイロミズオトしてクモカタチ❶❷ニュウドウカタチシズんでゆくのにナガった。さてもこの⓫❼キレイ❷❷シキシいつのかまたイモウトユビタタまれてツルとなり、ふくらスズメとなるであろうか。

コンテンツこんてんつ 


作品サクヒンメイオリガミ
著者チョシャメイナカ勘助カンスケ


 ワタクシまたマタそのソノイモウトすごしスゴシ海岸カイガンナツわすれワスレことコトないナイあのアノ松原マツバラなかナカ潮風シオカゼカオリかぎカギマツこえてコエテくるクルウミオトききキキながらナガラ二人フタリオリモノしてシテアソんだンダときトキ円窓マルマドそとソトなぎナギ若木ワカギならんナラン砂地スナジうえウエスズ紺色コンイロカゲオトしたシタイモウトふっくらフックラいったイッタナガユビ折紙オリガミあちらアチラこちらコチラタタながらナガラふくフクふくフクしたシタカオかしげカシゲヒトゴトいったりイッタリたわいタワイないナイことコトいいイイかけカケたりタリするスルつややかツヤヤカ丸髷マルマゲってッテうすウスイロ珊瑚サンゴタマさしてサシテいたイタ桃色モモイロツル浅葱アサギふくらフクラスズメ出来デキのをノヲひとつひとつヒトツヒトツせてセテつづけてツヅケテゆくユクワタクシイモウトあってアッテなんナンかのカノかまいカマイながらナガラやっとヤットことコト蓮花レンゲだましダマシブネったッタここココあるアルひとヒトたばタバ折紙オリガミなつかしいナツカシイそのソノおりオリノコあるアルアイヒワ朽葉クチバなどナドオモあってアッテシマなったナッタエンみれミレオンナしめるシメル博多ハカタオビオモだすダスそのソノめざましいメザマシイ鬱金ウコンあのアノ待宵マツヨイハナイロいつぞやイツゾヤイモウトたらばタラバ夜昼ヨルヒルサカイまどろむマドロム黄昏タソガレ女神メガミユメようヨウほのぼのホノボノいたイタこのコノムラサキ螢草ホタルグサホタルクサゆえユエワタクシクサあるアルワタクシこんなにコンナニしてシテイロばかりバカリのがノガタノしいシイじっとジットつめてツメテいればイレバヒトミなかナカいこまイコマれてレテゆくユクようなヨウナするスルようやくヨウヤクフデてるテルコロからカラ使ツカノコベニサラアネねだってネダッテクチはたハタながらナガラサラふちフチアオヒカベニトカアブ蜻蛉トンボかいたカイタそのソノのちノチやっとのヤットノオモいでイデチイさなサナ絵具エノグバコってッテもらいモライイチニチ部屋ヘヤこもってコモッテくさクサ草紙ゾウシなどナドウツしたシタなにもナニモウツものモノなくナクエガものモノウカんでンデこないコナイときトキサラうえウエそれソレこれコレイロまぜてマゼテあらたアラタウマれるレルイロ不思議フシギみはりミハリまたマタイロミズオトしてシテクモカタチ入道ニュウドウカタチシズんでンデゆくユクのにノニナガったッタさてもサテモこのコノ綺麗キレイ色紙シキシいつイツまたマタイモウトユビタタまれマレツルなりナリふくらフクラスズメなるでナルデあろうアロウ

■ 原書情報(青空文庫) 図書カード:No.57411(新字新仮名) https://www.aozora.gr.jp/cards/001799/card57411.html https://www.aozora.gr.jp/cards/001799/files/57411_58812.html
★★★ 各小説投稿サイトへのリンク集(各投稿サイトでも公開しています) ★★★
Q:青空文庫って、何ですか?
A:1997年に始まったボランティア活動で、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、共有可能なものとして図書館のようにインターネット上に集めようとしております。現在は、日本国内で著作権保護期間の満了した作品を中心に、ボランティアのみなさんの力によって電子化作業を進めています。青空文庫はそういった電子化活動のための、またその成果物をアーカイヴしておくための場でもあり、そこからコピーされた本の集成や活用事例もまた〈青空文庫〉と呼ばれることがあります。
Q: What is Aozora Bunko?
A: The volunteer activities, which began in 1997, the free e-book that can be accessed by anyone in, we are going to gather on the Internet like a library as a thing that can be shared. Currently, we are proceeding with digitization work with the help of volunteers, focusing on works whose copyright protection period has expired in Japan. Aozora Bunko is a place for such digitization activities and for archiving the deliverables, and the collection and use cases of books copied from it are also sometimes called “Aozora Bunko”.
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